IPO投資。特定口座の源泉徴収はあり?なし?どちらがお得なのか?
「よしっ!今日からIPO投資をスタートさせるぞ!」
意気込み十分で始めたものの、いきなりつまずくポイントでは無いでしょうか?
えっ?特定口座?・・・源泉?なんのこっちゃ…と。焦ってみんなググってると思います。
勿論私もその一人でした。
今回は私の体験談を含めて、特定口座「源泉あり、なし」についての考察をしたいと思います。
最初が肝心!源泉あり?なし?どちらがお得なの?
まず、結論から書きます。
「特定口座で源泉なし」での口座開設をおすすめします!
※私の状況をお伝えします。ただの普通のサラリーマン(年収2000万以下)で、給与所得は一カ所。他の所得は無し、法人無し。
同じ様な境遇の方は特に参考にしてみて下さい。
証券会社の特定口座とは?
特定口座とは、証券会社が1年間の取引を計算して、報告書(損益)を作成、郵送してくれる口座のサービス。
※年間と言うのは1月~12月まで。書類が届くのが1月中旬~末。
→その作ってくれた書類を元に確定申告(2月中旬から約1か月)を行う。(源泉なしの場合)
特定口座じゃないのは一般口座。
一般口座は損益から何から何まで取引履歴から自分で手計算して確定申告を行わなければならない。
⇒特定口座を選ばない理由はありません!!
ほんと一般口座って何の為にあるんでしょうねぇ?昔は有料のオプションサービスだったとか?
源泉徴収あり、なしの違い
次に源泉徴収のありか、なしについてです。
何が違うのでしょうか?それぞれメリット・デメリットを見ていきましょう。
源泉徴収ありのメリット
例を出して説明します。
例えば、100万円で買った株を200万円で売りました。
⇒そうすると100万円の利益になります。
※分かり易く税金20%で計算しましょう(所得税15%+住民税5%)
●源泉ありの場合。
200万円で売った時に、利益に対し税金の20%を引いた額が口座に入る。
⇒税金20万円を引いて180万円が口座に入る。
取引する毎に税引きを引いてくれるって事ですね。
※ここからは実際の取引画像でご紹介。娘のマネックス証券の口座の取引履歴です。
2017年にマネーフォワードの当選を頂き初値売りした時の画像。
1,550円×100株で155,000円で取得
初値が3,000円で、初値売り。取引手数料が270円
(IPOの株は買う時は手数料無料です!)
ですので、純利益144,730円に対し課税されます。
売却と共に、源泉徴収(所得税と地方税)の2種類が引かれてるのが分かるかと思います。
所得税が約15%
地方税が約5%
●まとめ
源泉ありの場合その都度利益に対して自動的に引かれます。
そして確定申告が不要になるのが最大のメリットです。
源泉徴収なしのメリット
源泉徴収なしの場合は取引の度に税金が引かれる事はありません。
利益分はそのまま口座に反映されます。
上記の例で考えると、100万が200万になったら100万円。
マネーフォワードの当選の場合も144,730円が全額口座に反映されます。
何故私がおすすめするかを2点挙げさせて頂きます。
①使える資金が増える。資金効率が良くなる。
源泉ありの場合は、決済の度に約20%の税金が徴収されますが、源泉なしはそのまま手元に残ります。
1月~12月で〆た収支を翌年の3月支払いまでまで資金を使えると言う事です。つまり税金を先送り(その期間、無利子で借りているとも言い換えられます)
これは当然ですが、抽選結果にも影響が出ます。
2018年の2月にジェイテックの当選を頂き一撃755,000円の利益が出ました。
私は源泉なし口座の為、この分の税金を払うのが約1年後の3月。それまでの間、755,000円×約20%の約15万を約1年間他のIPOの抽選に回せると言う事です。
IPOはとにかく申し込みの数が勝負です。0%と0.01%の違いはとんでもなく大きいです。
「いかに資金を効率良く使って1件でも多く申し込みをするか?」
それがIPO投資の基本中の基本になります。
②利益が20万円以下だった場合、所得税を払わなくて済む。
ただ、この項目は注意点がモロモロあります。
※確定申告をしない事が大前提。
例えば、医療費10万以上で確定申告をする場合は、結局確定申告をして所得税も払わなければなりません。
そして、確定申告が無い場合でも今の話は所得税だけの話。住民税5%は結局払わなければなりません。
20万以下だったら申請無しでOK!って気持ちでいるのは非常に危険です!よく調べましょう。(少し前の私がそうだったので)
今回書いたポイントは2点ですが、主に言いたい事としては1点目です。
つまり税金の後払い。やっぱりこれは確実に資金効率を上げてくれる=当選確率に直結って事です。
子供口座では注意が必要!逆に子供の口座は「源泉あり」にしよう!
ここまで「なし」を散々おすすめしといて、どういう事?と思われたかもしれません。
源泉ありにする理由
未成年は基本的に扶養としていると思います。ただ所得税は関係ありません。
年間38万円以上の所得があれば課税されます。
課税されると言うか、源泉なしだった場合38万円以上で確定申告が必要になります。
確定申告した場合、扶養から外れます。
0歳でも扶養から外れますw
つまり、市町村の医療サービスだったりモロモロ影響が出て病院が実費負担になったり、扶養だから受けれているメリットは全てフッ飛びます。
私がIPO始めた年に0歳の娘の口座では上記の事を知らず、源泉なしでIPOチャレンジしていました。
結果的に当選しなかったから途中で気づいて変更出来ましたが、仮にA級とか当たって一撃40万!とかやってたらアウトでしたよ。アウト。
無知って怖いです。
ですので、よほどの理由が無い限り、子供口座は源泉ありにしましょう!
また別記事にしようと思っておりますが、未成年口座を作って確実に抽選の機会を増やしましょう!
IPOは総力戦です!少し考えれば分かりますが、1人と2人で申し込んだ場合当選確率は2倍になります。
そうは言っても未成年口座を作る事が出来る証券会社は非常に少ないです。
私も実際に作ってる2社紹介しておきます。(マネックス証券、100%抽選。SBI証券、IPOポイントGetしてお宝IPOを貰う)
娘2人共、生後1か月から口座作ってますよ♪
いずれにせよ、全ての証券口座の「あり・なし」を統一する事が大事です
これからIPO投資を始める方は良いと思いますが、過去に口座作っていたとか、休眠口座を復活させるとか、自分の口座の確認は一度した方が良いと思います。
『あり』か『なし』で統一して下さいね。
あり→なし等、変更したい時
その年、取引が無かったり配当受け取り等が無ければ変更の申請をして変えてくれます。(各証券会社にお問合せ下さい。)私の経験上書類でのやり取りが多かったかな?
取引が少しでもあれば、翌年1月からの変更になります。
ですので、最初に証券会社の口座開設をする時が勝負。後から変更は各社揃えなければならないので大変です。
まとめ
結局「確定申告をしなくて良いから楽」
と言うのが、源泉ありの最大のメリットですが、結局色々投資していたり副業していたりしたら、確定申告するケースってあると思うんですよ。
FX海外口座や仮想通貨は雑所得の総合課税だし、医療控除なんかも結局確定申告です。
ふるさと納税は何年か前から確定申告不要も選べる様になりました。
「確定申告」言葉聞いただけで”アレルギー”って方が多いとは思いますが、案外簡単ですよ?
証券会社から来る資料を元に入力していくだけです。書き方もこのご時世、天下のグーグル様で検索すればいくらでも解説記事出てきます。
で、郵送で完了。
税金も指定の銀行口座から引き落とし。楽勝です。
そして、源泉なしのもう一つのメリットは税金に詳しくなる事です。
サラリーマンだけの収入だと会社が全てやってくれるので、税金の仕組みも分からないと思います。
この辺の事を勉強する事が出来ます。
あ、なるほどなーだから税金が返ってきて給料が上がったりするんだ!とか。とにかく詳しくなります。
結果的に、資金効率の面でも勉強の面でも「源泉なし」一択で私はこれからもやっていこうと思っております!
当選する事が前提ですが、そればっかりは運なので、まずは利益出さないと・・・頑張ってコツコツ申し込みを続けて結果を出しましょう!
今回は特定口座の話でした、少しでもお役に立てれば幸いです。
ではまた!
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