2019年トルコはデフォルトしてしまうのか?
可能性大幅上昇中!トルコ、そしてトルコリラ円の今後を考える。
まだ、そこまで大きなニュースになっておりませんが、トルコのデフォルト懸念がチラホラ出てきております。
そしてニュースが出始め大きくなってくるといよいよトルコの株価、そして通貨リラの急落⇒大暴落に繋がる可能性も十分にあります。
火種がくすぶり続けるトルコ。FXでトルコリラ円ロングされている戦士の皆さん。
資金管理だけはくれぐれも注意しましょう。
この記事の目次
トルコのデフォルト(破綻)に関して個人的に思っている事
結論から⇒『デフォルトはしません。が、仮にしても大丈夫!リラのレートは下がるけど0円にはならないのではないでしょうか?』
注)そもそも、大丈夫と思ってる人がリラ円に投資していると思うので、書くまでも無いですが「ポジショントーク」と言う事だけ念頭に読み進めて下さい。
ドル/トルコリラ チャートからレートを考える
ドル/リラチャートはここから見れます。
私が見ている現在は2019年4月15日の21時頃です。
週足で確認すると2018年の暴落で7.21まで急落してますが、その後持ち直して5.2位まで。
そして現在はまたリラ安、ドル高が進んで5.8位となっております。
ここのボックスレンジをニュースなんかで一気に抜けてくると、ヤバイ雰囲気(悲壮感)が漂いそうです。
ここで相場格言を一つ。
相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく
これは私の好きな相場格言の一つであります。
相場は人の心理が動かしています。ロングVSショート
みんながヤバイヤバイとパニックになり投げ売り。
そこに新規の売りが重なって暴落に繋がります。
ただ、ずっと下げ続ける事もずっと上げ続ける事もありません、一度は反発します。
2018年8月のトルコリラショック。あれはまさに投げ売り状態のそれでした。
しかし今またレートは落ち着いております。
短期的な下げと長期的なトレンドの下げでは全く意味合いは違います。
ただ、現状のトルコリラに関しては全く良い所無し。
短期も長期も下げ続けそうな感じに見えております。
トルコリラ円は対円のクロス円通貨です。
対円でのレートの計算を少ししてみましょう。
現在のドル円のレートが112円ですので…
例)ドル円112円の場合
7.21→15.53
5.8→19.31
5.2→21.53
ドル円112円ベースで考えると、15.5~21.5の間って事になりますね。結構変動してます。
仮にドル円が崩れて、リラが上記レートだった場合…
例)ドル円105円の場合
7.21→14.56
5.8→18.10
5.2→20.19
っと言う訳で、個人的には今の状況なら下がっても15円位って事でしょうか?
そんな感じで見ております。
しかし、デフォルトしたらこんなもんじゃ済みません。
先ほど説明した、本物の悲観相場が来るでしょう。
投げ売り+新規売りで壊滅的なダメージは間違い無いです。
ところでデフォルトってなんですか?
デフォルト (金融) – 債券の発行者が破綻等の原因によって、元本や利払いの支払いを遅延したり、停止したりしたあげく、元本の償還が不能となりかねない状況。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
簡単に要約すると、借金が返済出来なくなってバンザイ。支払いが遅れる事です。
こうなれば勿論最悪の事態に突入となります。
株も通貨も売られトルコだけで無く、他国でもトルコにお金を貸している銀行やトルコリラを持っている金融機関も連鎖倒産の可能性が出てきます。
そうなると世界経済もパニックになるでしょう。
で、気になる通貨(リラ)ですが、大暴落間違いないでしょう!
しかし0円にならないと思っている根拠を少し。
後で触れますが、アイスランドクローナのデフォルトの例を挙げます。
2008年10月にリーマンショックをきっかけにデフォルト。
その時、対ユーロベースでの下落が50%だったそうです。
つまりデフォルトしても半分で済んだって事になります。
勿論リラが同じ様になるとは限りませんが、0にはならなそうですよね?
現在1アイスランド クローナは0.93円で通貨としてちゃんと残っております。
過去にデフォルト(破綻)した国
※2000年以降で一覧にしてみます。
アルゼンチン
ドミニカ
エクアドル
グレナダ
パラグアイ
スリナム
ウルグアイ
ベネズエラ
インドネシア
ミャンマー
カメルーン
コートジボアール
ガボン
ケニア
マダガスカル
ナイジェリア
ジンバブエ
対外債券、国内債務どちらも載せてます
そして、ご存知のギリシャはずっとデフォルト状態との事です。なんじゃいそりゃ。頑張れよギリシャ。
どうでしょうか?ちょっとマニアックな所が多すぎるので、規模がそこそこありそうな国だけをピックアップしてみましょうか?
※アイスランドも含め
●GDPランキング順
アルゼンチン | 25位 |
ナイジェリア | 31位 |
アイスランド | 32位 |
ギリシャ | 52位 |
ベネズエラ | 64位 |
●人口順
ナイジェリア | 7位 | 1億9,300万人 |
アルゼンチン | 31位 | 4,400万人 |
ベネズエラ | 50位 | 2,900万人 |
ギリシャ | 81位 | 1,000万人 |
アイスランド | 171位 | 35万人 |
調べてビックリしたんですけどアイスランドって35万人しか居ないんですよ!?
私の住んで居る北海道で考えると、第二の都市「旭川市」と同じ位の規模です。※動物園が有名な所ね。
オィオィそんな小国かよー
でも、GDP順で見ると32位
・・・つまりとんでも無い国です。ここに触れると長くなるので割愛しますが、凄い国ですよね。
結局、ギリシャの時もそうでしたが、ギリシャショックで多少ガタガタしますけど、結局今どうです?
一時的に落ち込みましたけど、ギリシャも世界経済も健全、安定じゃないですか?
ギリシャショックの時も相当動いた印象で、個人的にも結構やられましたが、もうちょっと広い目で見たら「結果なんとも無い」って事ですよ。
倒れても起き上がれるんです!
っと言うか、ギリシャ程度の国がデフォルトしても「はいそうですか」で終わるんですけど、結局ギリシャに金を貸している金融機関や国が共倒れするから、救済する訳じゃないですか?
そう簡単に破綻は出来ない(させない)って事ですね。
我らがトルコのデフォルト(破綻)を考える。結構やばい
実際にトルコはヤバそうではあります。悪いニュースのオンパレード。
そもそも金利20%以上で超インフレ。経済は最悪でしょう。
トルコで稼いでリラで給料貰っても、数か月後には物価が1.5倍とか2倍とかになってるんですよ?
宵越しの金は持たない!今日の金は今日使うんじゃーーーって気合入れてその日暮らししてれば別ですけど、そうじゃないじゃないですか?
貯金してもドンドン価値が無くなっていく、想像しただけで絶望感ありますよね。
トルコ国民…そりゃ不満爆発ですわな。
GDPと人口をチェックしてみましょう。
●GDPランキング順
トルコ | 19位 |
アルゼンチン | 25位 |
ナイジェリア | 31位 |
アイスランド | 32位 |
ギリシャ | 64位 |
●人口順
ナイジェリア | 7位 | 1億9,300万人 |
トルコ | 19位 | 8,200万人 |
アルゼンチン | 31位 | 4,400万人 |
ベネズエラ | 50位 | 2,900万人 |
ギリシャ | 81位 | 1,000万人 |
アイスランド | 171位 | 35万人 |
トルコ8,000万人以上、GDPも人口も世界19位の国です!
8,000万人ですよ?
ドイツ、イランとほぼ同じ位。
その辺の小国とは訳が違う!
ポテンシャルが違う!
結果、全然大丈夫!※そう信じたい。
私の現在のポジションから最大損失を考える。
ここまでトルコリラ円は大丈夫だと、書いてきましたが、実は一番のリスクはFX会社の撤退じゃないでしょうか?
アイスランドクローナの時もFX業者が撤退して、強制決済ハイ終了~
実際に過去にあった話です。
結局証券会社次第になりますねぇ。
そして、私の提案ですが最大リスクを考えてまずは受け止めてみるのはどうでしょうか?
自分のポジションから計算してみましょう。
●パターン① 完全にトルコリラ円が無価値(0円)になった場合。
第1口座が39000通貨保有 平均23.04なので、898,560円
第2口座が4000通貨保有 平均20.156なので、80,624円
合計979,184円
現段階でスワップポイントが約120,000円なので、差し引き約85万円のマイナス。
トルコリラ円0まで持っていたら結構いきますね。。。
それでも昨年の投資収支でプラス出てるんでカバー出来る範囲。
最悪85万無くなるって事で、まずは許容&承認しましょう。(これ大事だと思ってます)
●パターン② 価値が今の半分になって、その辺りで証券会社が取引中止。
これはあり得る。リアル過ぎて嫌になるけど、これ結構現実的な話ですよね?
ですので、大体10円位までリラ円が落ちて、まだまだ耐えるぞぉーなんだったら買い増しやーなんて言ってたら『取引止めます。●●日までに決済して下さい。決済されない場合は、強制的に決済します。』
そんなメールが届いて、どうする事も出来ない!取引中止なら売ってしまえーと売ったら、そこが大底で今度は反転上昇。
後から見たら完全にV字の底でした。損はするは、上昇を指くわえて見てるしかないわ。
あートルコリラなんて手を出さなかったら良かった…くそー
…って事が残念ながら起こりえます。
そうなった場合まぁ、ざっくりですが私の場合40万~50万の負債って試算が出来ます。
これはしょうがない。しかしすでに85万のマイナスを受け入れているので、気持ち的に40万って言われたら楽ですよね。
これから訪れる暴落にも元気に立ち向かえそうです。
良ければ皆さんも現在のポジションとスワップの状況から最大の被害額を計算して許容しておくと心の余裕が出来るのでお勧めします。
まだポジション持って無い方でトルコリラ円を始めるなら、始める前に最大損失を計算してからやると気持ち的に全然違います。
間違っても勢いやノープランで買わないで下さいね。レバ掛けている場合99%負けると思います。
まとめ
今回は、トルコのデフォルトについて私なりの意見をまとめて書いてみました。
※ポジショントークの部分も大いにある事を了承下さい。
トルコデフォルトするかしないかは分かりませんが、あえて予想するなら『しない』でしょう。
しかし、仮にしたとしてもトルコリラ円が0円にはならないと考えております。
一番のリスクはFX業者の取り扱い中止。そして強制決済。
それから、現在のポジションから最大値の損失を計算して許容するのが良いと思います。
あくまで最大値で計算する事をおすすめします。
トルコがデフォルトするしない、よりもそう言った関連ニュースが出て相場が荒れる可能性が強いです。
再三当ブログでは超低レバ~1倍の運用を推奨しておりますが、レバ掛けている方は日々のニュースにも注意して下さいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
私の行っているトルコリラ円のスワップ投資は戦略的に2口座に分けて運用しております。
※当ブログの記事です。
①裁量トレード口座
②ルール化された、複利運用口座
良かったら参考にしてみて下さい。